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成功報酬の欠点と実際の例を紹介

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ここでは「見つからなかった場合」に関する話と、僕が考えている「成功報酬の欠点」そして「とりあえずペット探偵を利用することの欠点」が書いてあります。

 この3つは同じような要素だと思いますので、3つともここで取り扱います。


 料金が気になるのは、**「見つからなかった場合」**の検索をかける時だと思います。

 安くない費用をかければ、誰しも無駄にしたくないという気持ち、わかります。
 ただ、「見つからなかった場合費用をどうこう」というのは、意識としてこう考えてもらえると、より伝わりやすいでしょう。

 つまりは
 医者に「病気を治せなかったら治療費はどうこう」というのと同じようなものなのです。

 ペット探偵はお医者さんと役割がとても似ています。※その話はここでは割愛します。

 医者にかかる費用は、治療の為の費用で、治せたら、治せなかったら高くなったり安くなったりはしませんし、
 後述しますが、そうなったら医療制度がオシマイになるように思います。

 ペットを探すには費用が発生します。ペット探偵は費用をいただいて活動をします。そしてそこには責任も生まれます。

 この部分は医療保険ならぬペット探偵保険でも作られない限り変わらないでしょう。
 なので、「見つからなかったら費用をどうこう」というのは、意識として外して考えた方が良いと思います。

 必要なのは「ペット探偵を利用するかしないか」、利用するなら「良いペット探偵であるかどうか」の判断ではないでしょうか。


 さて、次に僕の考える「成功報酬の欠点」を語ります。

 正直、裏話に触れます。

 成功報酬、良いシステムに感じますよね。僕も一時考えたことがありました。
 きっと依頼人にとって良いシステムだろうと。

 そしてこの先を想像しました。
 結果、僕はやめた方が良いと判断しました。

 説明します。

 結論を先に言うなら「ペット探偵側が、簡単な依頼しか受けなくなる」と考えたからです。
 これは簡単だろうが難しかろうが、助けを求めてる人を助けたいという理念に反すると思いました。

 詳しい説明が必要な方の為に、続けます。※必要なければもうこの項目は終了でオーケーです。


 ペット探偵はある程度経験を積むと、依頼の難易度がだいたいわかります。

 成功報酬を採用すると、難易度が難しそうなものは、
 「依頼が沢山きている、手が空いていない、一週間ほど先になる」
 などと遠回しに断ってしまう
誘惑に駆られるのではないかと思いました。

 全員が全員、正義感をもってペット捜索に携われるのであれば、無用な心配なのですが、、。

 そうでない場合は医者に例えると、より深刻になります。

 医者が、簡単な病気しか治療を受け付けなくなったらどうでしょう。
 難しい病気を治せなかったら治療費は払わない、という世界なら尚更、受け付け拒否をされるでしょう。

 もしかしたら治るかもしれなくても、確率が低いからと拒否をされては、わずかでも治る確率があったのに、ゼロになるのです。

 そんな世の中はオシマイと言ってもいいのではないでしょうか。

 最後に「成功報酬の方が、探す人もしっかりやるのではないか」という意見もあると思います。
 そういう面は多少あるでしょう、特に初日は。

 ただ、捜索期間内(例えば三日以内)に発見する見込みが薄いと判断した場合、探す人はどうするでしょうか。
 おそらく、高確率で手を抜く人がでてきます。そしてその後の受けるサービスも低下するでしょう。(現に成功報酬型の業者の1日にかける時間が極端に短いことを確認しました)
 責任の意識は薄れますし、費用の回収ができないのであれば出費を抑えるのは当然の流れだと思います。


 次に「成功報酬型であれば依頼する側にはデメリットがない」と考える方へお伝えします

 デメリットはあります。

 1日の調査をロクにしていないまま日数が経過します。
 調査をロクにしないままヘタな対応をされると、「僕視点で本当なら解決しているハズの迷子が未解決になる」ことになります。

 実際にあった例です。

例1)
 カメラに映ったとペット探偵に言われ、捕獲を期待するも捕獲にならず、一ヵ月経過。
 僕がカメラの画像を確認したところ違う猫でした。

 最後には解決したケースですが、200m以上西のエサ場所まで動かれていました。
 かなりの幸運があっての解決ケースです。

例2)
 僕に電話相談を持ち掛けられた時点で他の業者が行っていました。
 現場の様子を写真で送ってもらいましたが、カメラの設置の高さと角度と距離、捕獲器の設置場所、『何も理解していないんじゃないか』というくらいメチャクチャに見えました。
 さらにここは、折り畳み式の捕獲器で失敗をやらかしていました。
 最悪のミスですが、そのどれらも相談者さんからすると分からないものだと、この時思いました。

 最後には業者が去った後、普通のやり方で普通に解決しました。

例3)
 家の近くで発見され、業者が無理やり猫を捕まえようと3人かかりで(3人がかりで!)猫を追い回し、その後行方不明になりました。

 最後には北側200mの廃屋で幸運にも目撃され、普通の方法で解決しました。
 人災じゃないかと思いました。

例4)
 ペット探偵を4つ利用し、一ヵ月経過で僕に話がきたケースでした。

 3つはチラシの配布すらロクにされてないように見え、ポスター内容との掲示の仕方は素人感満載でした。
 4社目は少しキノドクに思えました。

 前3社がしっかりチラシを行えていないと把握できているか、
 念を入れて近辺の再調査の方針をとれば良かったかもしれませんが、叶わなかったようです。

 経験不足、と言えなくもないですが、前3社の影響が大きいので個人的にはそこまで責められるものではなさそうです。

 最悪なのが、飼い主さんの再調査によって南に100m地点での目撃情報が、飼い主さんの手によって情報が得られたところです。

 つまりは”4つのペット探偵側の功績が何もない”状態が判明しました。

 その目撃から半月が経過していた依頼ということもあり、
 残念ながら現在もここは未解決状態です。

いかがでしょうか。
「とりあえずペット探偵を呼ぼう」という精神の危険性が伝われば幸いです。


 思い切ってもうひとつ書いちゃいましょう。
 「お金にならない依頼を受けるメリットなんてあるの?」と思われた方もいるかと思います。

 あります。

 とりあえず依頼を受け、何も仕事をしなかったとしても『他の業者に依頼を受けさせない』ようにすることが可能です。

 依頼する側からしたら、たまったものではありませんが、お金が発生していなければ、何の責任も追及できないので
 さらに仮に、一つの仕事をサボって、他の仕事をこなしていたとしても、依頼人は文句も言えない状況になることが考えられるでしょう。

 (大っぴらには言いませんが、サボっていた容疑で裁判を起こされても、現在活動している所はあります)

 実際、『他の業者に依頼を受けさせない』ようにする動きはあります。

 成功報酬として依頼をすることがどういうことなのか、この記事を切っ掛けに、何かの参考になれば幸いです。


 これは僕がいままでやってきた中で考えうる想像ではあります。
 ペット捜索業界の成功報酬に関して、僕が”おそらくこうなるだろうな”と思うことを書いているものです。

 ただ、現実味があったので、僕は採用しませんでした。


 追記します。

 驚いた事例があったのでここに載せます。

 実際に依頼人の問い合わせに対し「ウチは簡単な依頼しか受けない」と宣う業者がいるようです。
 こういう業者には「助けたい」精神が期待できないでしょうし、ペット探しの能力が低いと自ら言っているようなものだと気付かないのでしょうか。

 また、やはりここも1日の調査時間が極端に短い所でした。